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【訃報】

著名人が続けて亡くなりました

 

実は雀はそのうちのお一人と、医療現場で出会ったことがあります

2年ほど前ほんの1-2分言葉を交わしただけ(ほぼ診察もしていない)ですが、

それだけで人の良さがはっきりと伝わってきました

 

 

いつだって患者様が病に倒れるのは無力感を感じますね、、、

 

とてもとても痛かったはずなのに、

「今は痛みを和らげることしかできない」

と本人が一番わかってました

 

だから、その方は、

ただただ、痛みに耐えて、他の患者様と同じ場所で待っていました

 

 

たまに著名な方が、著名だからという理由だけで、

救急車で来院したり、

優先的に診察をしてもらったり、

という場面に遭遇します

 

 

たしかに著名人が受診していると、

他の患者様の興味を引いてしまってプライバシーが守れなかったり、

それがかえって他の患者様にとって迷惑にもなりうるので、

できる範囲で協力せざるを得ないことは多々あります

 

でもそれはあくまで現場の状況を判断して、

現場から配慮していくのではないかなぁ?と思ったりします

 

来院前から救急車で来るだの、裏口から入れろだの、

先に連絡をいれるのってちがくない?

と思っちゃったり。。。(軽症の場合です)

 

 

他人のことをしっかり考えられるからこそできる芸当なのだなぁ、、、

とても感銘を受けました

 

 

簡潔に病歴やバイタルサインを把握して急性期ではないと判断し、

主治医と連絡をとり、直接の診察をお願いしました

 

若輩者ながら当時のERで指導医の身分だった雀は、

研修医・看護師にカルテを見ないよう厳命し、

業務に集中するよう伝えました

 

 

残念ながら、医療関係者のほうにも問題があることがあります

他病院での話ですが、著名人の来院が院内に広まって、

看護師がカルテを見てしまう、という問題が起きたと聞いたことがあります

 

 

本当なら個人情報保護法なんかに抵触するんでしょうが、

そんなこと考えなくても、

知識がなくても、

相手のことを思ったら当たり前のようにわかることですよね

(当時の関係者は皆協力して業務に集中してくれました、いい子ばかりです)

 

 

雀が関わったほんの1-2分、

その方が一番まわりのことが見えていたと思います

自分の他にも苦しんでる人がいると、一番わかっていたんだと思います

きっと本人自身が一番苦しかっただろうから。。。

 

 

 

 

医師は毎日が勉強です

教科書や指導医、論文なんかはもちろんですが、

やっぱり患者様が一番の教科書です(言い方は悪いかもしれませんが)

 

教わってる身である医師は、謙虚な気持ちを持たなきゃいけませんね

 

こうやって、医学だけなく「人」を教えていただける患者様に時折出会います

 

 

長い付き合いであったり、1-2分であったり。。。

 

 

きっとたくさんの人々に色々なものを与えて、

たくさんの人々を成長させて、

大きな影響、大きな糧となっているのでしょう

 

 

 

本当にありがとうございました。