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結局ワクチンってどうなの❓~その⑦:アストラゼネカ製ワクチン~

これまで日本では2大ワクチンといえるファイザーモデルナ製について解説しました👇

 

 

 

日本での3大ワクチン、と幅を広げるとアストラゼネカ製が入ってくるでしょう

圧倒的に前者が多いとはいえアストラゼネカのワクチン接種も始まりましたので解説します💉

 

アストラゼネカ製ワクチン

 

ChAdOx1 nCoV-19/AZD1222 (University of Oxford, AstraZeneca, and the Serum Institute of India):いわゆるアストラゼネカ製ワクチン

スパイクタンパクを発現する複製不能チンパンジーアデノウイルスベクターをベースにしている

WHOは2回の投与を8~12週間の間隔で行うことを推奨

欧州連合およびイギリス、カナダ、インドなどのいくつかの国で使用が認可されている

非常に稀な副作用のため、いくつかの国では追加データが出るまでワクチンの使用を中止、またはある年齢以上の人に限定している国もある

 

18~55歳の健康な人を対象とした単盲検無作為化対照第I/II相試験では、ほとんどの接種者が1回の投与を受け、少数のコホートが追加のブースター投与を受けたが、最終投与から28日後の中和抗体価は、回復期の血漿で検出されたものと同程度であった

達成された抗体価のレベルは、2回の投与でより高くなり、3回目の投与ではさらに高い抗体価が得られた

高齢者(70歳以上)を対象とした研究では、2回目の接種後、若年層と同様の抗体反応が得られた

しかしBeta(B.1.351)およびDelta(B.1.617.2)の変異体は、一部の被接種者において免疫反応を回避する可能性がある

 

有効性

多国籍第3相無作為化試験の中間結果では、2回目の接種後14日目以降の症候性COVID-19を予防する効果が70.4%であった

この効果は、11000人以上の参加者のうちワクチン接種後のフォローアップ期間が2カ月のCOVID-19確定症例131例(ワクチン群30例、対照群101例)を分析した

COVID-19で入院した参加者は10名で、うち2名は重症と分類されたが、いずれも対照群であった

 

この試験のその後の解析では、ワクチンの有効性は1回目の投与を受けた21日後から2回目の投与を受けるまで、または90日目のいずれか早い方の時点で76%となり、1回の投与で防御できることが示唆された

さらに、2回目の投与を12週以降に受けた場合、6週未満に受けた場合よりも高いワクチン効果が得られた(81%対55%)

これらの知見は、2回目の投与の間隔を12週間に延長することを支持している

 

変異体に対する有効性は減衰している可能性がある

無作為化試験の1つの分析では、α(B.1.1.7)に対するワクチンの有効性は、α亜種に対して低い中和活性が誘導されたにもかかわらず、他の亜種と比較して統計的な差はなかった(70対82%)

しかし、南アフリカで行われた第I/II相試験の予備的な結果では、β(B.1.351)が優勢なバリアントとして流通していた時期に、軽度から中等度のCOVID-19の発生率を減少させることはできなかった

 

つまり、、、

・困ったことに変異株に対しての有効性が落ちる可能性があります💦

・一方で、ワクチン接種したほうが重症化はしにくい、ということは確からしいでしょう💡

 

安全性と副作用

初期段階の試験では、ワクチン接種後に疲労、頭痛、発熱が比較的よく見られ、最大8%で重症化した

第3相試験では、ワクチン接種者に横断性脊髄炎が2例発生した

1例はワクチン接種に関連している可能性があると考えられ、もう1例は、以前は認識されていなかった多発性硬化症で、ワクチンとは無関係と考えられた

また本ワクチンは、血小板減少症に伴う血栓イベントの極めて小さなリスクと関連している可能性がある

 

かなりまわりくどい言い方ですが、

血栓症の極めて小さなリスクと関連している可能性があります😅

「The vaccine also may be associated with an extremely small risk of thrombotic events associated with thrombocytopenia.」

 

マスコミが騒ぎ立てるほどではないレベルなんでしょうね💧

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再登場❕❕笑