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慢性疲労症候群③~運動すべきかしないべきか~

楽しい楽しいGWが終わってしまいましたね😢

そこについては次回から、ということで

今回は慢性疲労症候群シリーズ最終回です📝

 

一般的な症状/併存疾患へのアプローチ

睡眠障害

最も特徴的な睡眠障害は、夜間に頻繁に目が覚めること(眠り続けることが困難)、ほぼ毎朝不安な状態で目覚めることである。また、入眠困難、極度の眠気、激しく鮮明な夢、レストレスレッグス、夜間の筋肉の痙攣を訴える患者もいる。
睡眠障害の原因がCFSのみである場合には、 市販薬や三環系薬剤などの薬理療法を試みる。CFSの治療経験が豊富な臨床医によると、 低用量の三環系抗うつ薬による治療を受けている患者は、中断されない睡眠時間が長いと報告しているが、大規模な無作為化試験はおこなわれていない。低用量で夜間の頻繁な覚醒が軽減されない場合は、徐々に用量を増やす必要がある。睡眠の改善は通常48時間以内にみられる。

現在雀のクリニックで診ている患者様も睡眠障害、不安障害があり内服薬でのコントロールを図っています💊

 

疼痛

緊張性頭痛、筋痛/関節痛、敏感肌は、よくみられる症状であり、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やアセトアミノフェンで対症管理することができる。また、非薬物療法も有効である。
これらの介入が奏功しない場合は、三環系薬剤による治療を開始することが多い。線維筋痛症において、低用量の三環系抗うつ薬による治療が有効であることが、いくつかの無作為化試験で示されており、疫学や症状が類似していることから、CFS線維筋痛症は、一つの疾患の一部であると考える臨床医もいる。しかし、CFS患者を対象とした大規模な臨床試験はおこなわれていない。


うつ病と不安症

CFSの結果としてうつ病と不安症が発生する可能性があり、うつ病のスクリーニングをおこなうことが推奨される。また、うつ病と診断された患者には、適切な薬物療法心理療法をおこなうべきである。
しかし、抗うつ薬CFSに対する直接的な治療法ではない。また、抗うつ薬に関する小規模の対照研究では、相反する結果が得られている。とはいえ、ある種の抗うつ薬は、関連するうつ病不眠症、筋肉痛の治療に有用である可能性がある。

良くなるかもしれないし、悪くなるかもしれないし、となるとなかなか治療も難渋しそうですよね💦


認知機能障害

注意力、複雑な情報処理、新しい情報の初期習得に障害がみられる。これらの障害は、併存する精神疾患では説明できないが、うつ病を患っている患者ではさらに認知機能に問題が生じている可能性がある。


めまいとふらつき

神経性低血圧を伴う患者もいるため、めまいやふらつきが続くCFS患者には、フルドロコルチゾンやアテノロールが有効である可能性がある。しかし、いくつかの小規模な盲検試験では、ミネラルコルチコイド療法の有効性は確認されていない。
しかし、フルドロコルチゾンやatenololの有効性が確立されていないことを患者に注意深く説明した上で、フルドロコルチゾンやatenololの経験的コースの使用を検討している。治療の試行を希望する患者には、低用量から開始し、数週間かけて徐々に増量していく。

これはデータ的に副腎機能の異常が認められなくても、ということでしょうか?

あまりエビデンスがないとはいえ、ゴールが見えない状況にいる患者様にとっては一度試してみたいと思わせられるような介入かと感じます(個人的に)

 

運動の役割

CFS患者にとって、体を動かすことは重要である。体を動かすことで、疲労やその他の症状が改善し、身体機能が改善する患者もいるからである。しかし、運動は、身体的・精神的労働後の症状悪化である労作後倦怠感(PEM)を増悪させる可能性があるため、身体的コンディショニングへのアプローチは、個々の患者に合わせたものでなければならない。PEMの症状は通常、運動後12~48時間後に現れ、その後数日から数週間続く。
PEMを最小化するために、臨床医と患者は、 耐えられる活動の程度に関する患者個人の限界を決めなければならない。目的は、すぐに病気になる前の機能に戻ることではなく、ゆっくりと漸進的な活動レベルを維持することである。

ここが一番知りたかったポイントですね💡

少なくとも『絶対安静』は間違いで良さそうです❕

調整はかな~り難しいですが、基本的には少しずつ負荷を上げるという方針で体を動かしましょう、ということ

 

結論

コロナ後遺症としても慢性疲労症候群としても

無理なく体は動かせ❕❕

ということが再確認できました👍

 

最初はストレッチ程度からでも良いです👍