本日は純粋に医療のお話を。。。🏥
ようやく大阪、東京も感染者数がピークアウトしてきた印象ですね💡
第1波から第4波まで毎回だまされてきたので今回もまた一過性の収束かもしれませんが💦
ただし今回はワクチンという味方がついているので
後押しを受けて本当の終息を迎えたいものです💉
そんな中
雀の勤務する病院には毎日のように中等症~重症の患者さんが入院してきます🏥
以前お話したように少しずつ治療法も一定の方向性が見えてきました💊
(👇参考)
何でもそうですけど
一つ前進したと思ったらまた一つ問題が出てくるものですよね😓
救命率が上がる
=つまり1年前なら為すすべもなく亡くなっていたであろう患者さんが生き残る
という状況なので良いことではあるんですが
円滑に人工呼吸器を離脱できない患者さんが多々でてくることがわかってきました💦
このようにのどに管を突っ込まれているわけですから苦しいので
人工呼吸器管理中は鎮痛薬と鎮静薬(眠り薬)を併用して苦痛を緩和します💡
病態が落ち着いてきたら少しずつ呼吸器のサポートを減らして
最終的に自分自身の力だけで呼吸が可能と判断すれば抜管するのですが
①まずなかなかサポートが減らせない🙅
コロナ肺炎はレントゲンやCTでいうと肺全体が真っ白になったりするので
相当肺のダメージが強く肺が固くなる
=風船のゴムが分厚くなるイメージで
膨らみにくくなります🎈
気管挿管が2週間を越えてくると合併症が増えるため
気管切開を行います
(これは実は見た目とは裏腹に挿管よりずっと楽なんです👇)
ここまで来ると鎮痛薬も鎮静薬も不要となることが多いんですが
コロナウイルスは他の病気と比べて苦しいのか
②全然鎮痛薬・鎮静薬が減らせない
(減らすと呼吸がめちゃくちゃ促迫してしまう。。。)
全国的、世界的にこのような状況に陥っているようで
現在鎮静薬の供給不足が心配されている状況です💦
(供給が止まったらまじでヤバい)
医療従事者やベッド数の不足に次ぐ新たな資源不足が鎌首もたげてますね🐍
まだ小規模研究しかないですが
世界での報告例を参考に数種類の内服薬を投与してみるなど
試行錯誤している段階です。。。
長いこと鎮静薬を終了できなかった患者さんに
前述の方法でなんとか落ち着いてきたという経験ができたので
長引きそうな患者さんには早めに内服薬を導入するなど
工夫しながら日々治療に当たっています
こうやって世界の医療が進歩していくことを肌で実感できるのはもしかしたらなかなかできない体験なのかもしれませんが、
それはつまり世界を恐怖に陥れるような感染症を目の当たりにしているということでもあります😔
将来は小学校中学校等の教科書に載るレベルの惨事かもしれませんね💧
早くマスクなしの生活ができ😷
日本中・世界中を自由に旅することができ🛫
コロナで不幸になる人が一人もいなくなるといいなぁと切に願います