「脱ステロイド」という概念が世間で意外と認知されていることから
アトピー性皮膚炎について調べなおしてみた前回の続きです📝
前回👇
今日は本丸である治療法について
例のごとく信頼度の高いことは斜字で記載していきますので
どこぞの病院やら本やらに書いてあることは信じずに
(少なくとも日本語で書いてあることは)
この記事を盲目的に信じてくださいね🥺
Treatment:治療法
Avoidance of trigger factors:誘因を避ける
アトピー性皮膚炎を悪化させる要因は数多くあり、刺激物(例:ウールの布地やアルカリ性洗剤)などの非特異的要因、気候的要因、感染症、心理的ストレス、および感作された患者における食物、吸入剤、または接触アレルゲンへの暴露が含まれる。エビデンスに基づく回避方法の推奨はない。
悪くするようなものは避けましょうということですね💡
めちゃめちゃ難しいですが、、、😅
Barrier repair and maintenance therapy:バリア機能の修復と保持
コクランのシステマティックレビューでは、保湿剤を定期的に使用することで水分補給量が増加し、乾皮症、かゆみ、再燃が減少し、抗炎症薬の必要性も減少したと報告されている。
セラミドや必須脂肪酸などの賦形剤を配合した製品、防腐剤を含む製剤や抗菌剤を含む製剤の使用を支持するエビデンスはない。
具体的な処方の選択に役立つ試験結果は少ないが、一般的には、刺激やアレルギー反応を避けるために成分数が少なく、香料の入っていないモイスチャライザーの使用が推奨される。
モイスチャライザーは入浴後を含めて1日2~3回、たっぷりと使用することが望ましい。
石鹸、バブルバス、シャワージェルの代わりに、中性から低pHの無香料の石鹸以外の洗浄剤を使うべきだというコンセンサスが得られている。ある無作為化試験では、アトピー性皮膚炎の標準的な治療法に加えて、バスオイルを含む入浴剤を使用するエビデンスはないとされている。
とにかく保湿!!
ただし特別これを使え、というものはないし、入浴剤も不要です🛀
Topical anti-inflammatory therapies:外用治療
外用ステロイドは、抗炎症治療の第一選択薬として広く支持されており、適切に断続的に使用するとリスクはほとんどない。不適切な使用は、皮膚萎縮、紫斑、線条、毛細血管拡張、色素沈着、顔面ニキビ状変化などの局所的な副作用を引き起こす可能性がある。
疾患が軽度であること、年齢が若いこと、屈筋や顔面の皮膚に病変があることは、短期間の重度のフレア治療の場合を除き、効力の弱い外用コルチコステロイドを選択する理由となる。
急性期の介入としては、局所コルチコステロイドを希釈して、浸透性と皮膚の水分補給を高めるためにウェットラップドレッシングの下に塗布することができる。
タクロリムスおよびピメクロリムスを含む局所カルシニューリン阻害剤は、臨床効果が低下している(それぞれ、中等度の効力を持つ局所コルチコステロイドと同等またはそれ以下の効果)。外用カルシニューリン阻害剤は、使用開始後数日でヒリヒリとした痛みや痒みなどの症状が出ることが多く、また高価であることから使用が制限されている。
本丸出ました🏯
「ステロイドを適切に使え❕」と書いてあります
いわゆるプロトピック外用薬というのも使えはしますが、
ステロイド外用薬を上回る効果はないとのこと
(しかも高い)
これでも良くならない場合には
光線療法や全身療法に続きますが
ここでは割愛します🙅
結論!
以上をまとめると
ステロイド(使用できない理由があればプロトピック)と保湿が重要💊
つまり
「脱ステロイド」
「脱プロトピック」
「脱保湿」
という治療方針は現時点ではありえない🙅
ということですね💡
調べてみると、この三項目を掲げる病院があって驚愕しました💦
もちろん雀が診察した患児も
院外で脱ステロイドして悪化しては当院に入院してステロイドで良くなる
という経過を何度か繰り返していました。。。